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時間:2011-01-17
NECと中国の武漢郵電科学研究院(Wuhan Research Institute of Post and Telecommunications、以下 WRI(注1))はこのたび、3GPPで規定されている次世代ワイヤレスブロードバンドアクセス「LTE」方式に対応した無線アクセスインフラシステムの開発、製造、販売、保守サポートについて協業することで合意いたしました。
協業の対象は無線基地局、保守監視システム、運用支援システムです。これらのシステムは、中国で採用されるTD-LTE(注2)、およびFD-LTEの2つの方式に対応しており、2011年下期を目処に製品化される予定です。
NECは、LTE分野においては、最先端のRF技術や基地局制御技術、無線エリア設計および最適化ノウハウなどを保有しています。また、昨年12月よりLTEの商用サービスを開始したNTTドコモ向けに無線基地局などを納入し、LTEのリーディングベンダーとしての実績を誇っています。一方、WRIは、中国において通信機器サプライヤーとして豊富な販売実績や、独自開発したTD-LTE試作機による中国MIIT(Ministry of Industry and Information Technology)試験への参加など、中国国内において通信分野におけるトップメーカの一つに位置付けられています。
NECとWRIは、両社の強みを融合することにより、市場競争力のあるLTEシステムを開発していきます。なお、主に中国市場向けは、両社が2005年に設立した合弁会社(武漢烽火移動;Wuhan Fiberhome Mobile Communication Inc.)が、中国市場以外はNECが販売を行い、グローバルな事業拡大を目指します。
NECとWRIは、今回の協業を通じて、次世代ワイヤレスブロードバンドアクセス領域において、グローバルに事業拡大を目指していきます。
以上
(注1)WRI
WRIは、元中国郵電部直属の研究院であり、現在は国務院国有資産監督管理委員会(SASAC)傘下の中国の通信インフラ分野におけるトップメーカのひとつ。合弁会社武漢烽火移動社は、中国ローカルベンダーとして、WRIの豊富な保守販売サービス網やキャリアとの連携関係を通して、中国市場で強い販売力を持つ。
(注2)TD-LTE
「TD-LTE」は、次世代移動通信規格「LTE」の方式の1つであり、通信経路を時間で細かく区分し、送信と受信を高速に切り替えることで同一周波数帯域を使いながら100Mbps(メガ・ビット/秒)以上の高速通信を実現可能。国内外の多くの通信事業者が採用している(送信と受信を周波数で分割する)「FD-LTE」方式に対してペアで帯域を確保できない周波数帯域でも運用を可能とする特徴があり、今後、中国やインドをはじめとして大きな成長が見込まれる。