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China

NECと東軟集団が中国のクラウドサービス事業を推進する合弁会社を設立

時間:2011-06-28

~SaaSメニューの提供を開始~

日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表者:代表取締役執行役員社長 遠藤信博、以下NEC)、NEC(中国)有限公司(本社:北京市、総裁:木戸脇雅生、以下NEC中国)とITソリューションプロバイダーである東軟集団股份有限公司(以下東軟集団)、瀋陽東軟信息技術服務有限公司(以下東軟信息技術)は、昨年8月に合意した中国におけるクラウドサービス事業分野の協業方針に基づき、このほど中国・大連市に合弁会社「日電東軟信息技術有限公司」を設立し、このほど営業を開始しました。

日電東軟信息技術有限公司は、NECの共通IT基盤サービス「RIACUBE(注1)」上のSaaSのほか、IaaS、PaaSを含めた総合的なクラウドサービスメニューを整備し、クラウドサービス事業を行います。SaaSメニューに関しては、NECグループ、東軟集団あるいはその他企業が有する様々な業務・業種アプリケーションをフロント領域から基幹システムまでメニュー化し、拡充を図ります。

顧客への営業活動はNEC中国と東軟集団が行い、必要に応じて顧客ごとにSIを行うことで、クラウドサービスとして利用するシステムと既存システムとの連携をスムーズに実現します。サービス提供基盤は、NECのサーバ等の製品群を東軟集団のデータセンターに配備し、NECのシステム構築技術、運用技術を活用することで、信頼性の高いサービスを提供します。

新会社の概要は以下のとおりです。

  • 社 名 :日電東軟信息技術有限公司(所在地:遼寧省大連市)
  • 代表者 : 総経理 尹 健
  • 資本金 :6.5億円(NEC中国70%:東軟信息技術30%)
  • 従業員 :初年度約70名からスタート

NECグループと東軟集団は、新会社を中核とし、中国企業等に最適で豊富なサービスメニューを揃えた信頼性の高い総合的なクラウドサービスを提供することで、中国のクラウドサービス事業分野におけるリーディングカンパニーを目指します。

NECは、クラウド指向データセンター(注2)のグローバルな展開計画に基づき、世界主要地域においてクラウドサービス事業を展開していきます。東軟集団との協業はこの第一弾であり、今後、この計画により実現するグローバルなサービスネットワークを活用することで、グローバルに事業展開を行う中国企業、日系企業、欧米企業に対し、地域を問わず均一なサービス提供を行うことが可能となります。

東軟集団はグローバルに成長している企業で、中国屈指のITソリューション・サービスプロバイダーです。近年、積極的にクラウド事業を開拓し、ヘルスケアサービス、カーリモートサービス、ロケーションサービス分野に積極的に取り組み、成長を遂げています。今回のNECとの協業により、東軟集団の当分野での事業規模が更に拡大し、顧客により良いサービスを提供する契機となるものと考えています。

日電東軟信息技術有限公司、NECグループ及び東軟集団は、サービス提供に必要な導入コンサルから、周辺システムとのSI、主要言語(中国語、日本語、英語)による24時間365日体制のサポートサービスまでトータルサービスを提供します。

なお、本サービスについては、本年7月8日開催のNEC Innovative Solution Fair 2011(上海)セミナーにて紹介予定です。また、7月20日、21日に大阪で開催される「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO」にて講演予定です。
http://cn.nec.com/ja_CN/event/exhibition/sf2011.html
http://www.nec.co.jp/event/detail/kansai/

以上


(注1)2010年9月に中国国電子信息産業発展研究院(CCID)の次世代データセンター優秀製品賞を授賞

(注2)クラウド指向データセンター:データセンターに、自社基幹システム等で利用実績のあるシステムモデル(特定のハードウェア製品、OS、ミドルウェアを組み合わせたもの)によるサービス提供基盤システムを構築したもの。企業等の業務での利用にふさわしい信頼性を備え、基幹システム領域も含めたアプリケーションサービスをここから提供する。日本国内でNECが構築したものに加え、海外にも各地にクラウド指向データセンターを確立し、ネットワーク化する。統合運用監視センターからグローバルな集中運用監視を行い、高効率で高品質なグローバルサービスネットワークの運用を提供可能。