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時間:2012-02-29
NECでは、通信事業者の売上増・運用コスト低減に貢献する「サービスマネジメント」領域に注力しており、グローバルに展開推進しているが、中でもキャリアクラウドとM2Mに焦点を当てている。NECは、2月27日よりスペイン・バルセロナで開幕したMobile World Congress 2012において、キャリアクラウドの戦略説明会を開催した。説明者は、日本側の販売戦略責任者である久木田エグゼクティブエキスパートとNECイベリカ社のManuel Gallo氏。なぜ、今回グローバル戦略をNECとスペインの現地法人が説明するのかというと、そこに非常に重要な意味がある。NECは、通信事業者向けクラウドサービスに関しては、世界中に関連会社をもつスペインのテレフォニカグループと2009年に欧州市場を対象として、また2010年には中南米市場を対象として、クラウド分野で広範なビジネスを協力して展開する提携を行った。これに基づく具体的なビジネス連携の第一弾として、テレフォニカ・スペインが企業向けに各種業務アプリケーションを提供するSaaSやDaaSサービスを2009年から開始している。NECは競争力ある事業に関して、世界を大きく5つに分けて各地で「コンピテンスセンター」を設立し地域でのノウハウの横展開や、地域を越えた(例えばヨーロッパからアジアへ)横展開を行っている。スペインはキャリアクラウド事業(ビジネス)をNECとして初めて開始したノウハウと歴史があり、日本とスペインのコンピテンスセンターが中心となって、今このビジネスモデルをグローバルに展開しようとしているからである。
キャリアクラウドとは、グーグルなどが一般大衆を対象としてパブリッククラウド、あるいは大手企業が自社の本社、支社、工場、従業員や他の企業に提供するクラウドサービスではなく、キャリアが自らクラウドサービスを提供すること。NWと、地域ニーズを考慮したアプリケーションサービスを含めてワンストップ・クラウドサービスをキャリア独自のサービスとして提供する。NECがそのクラウドサービス提供プラットフォームを構築し、信頼性の高いキャリアのネットワークサービスとブランド力を生かしたクラウドサービスを提供できる。NECが魅力のあるアプリケーションをISVからリクルートすることも行っている。
サービスの種類としては、SaaS、IaaS、DaaSから、IT&NW融合サービスとして、ユニファイドコミュニケーションサービス(WaaS: Workplace as a Service)の提供も視野に入れており、将来的にはソーシャルクラウドを統合。スマートシティ、スマートソサエテイへと発展できるインフラともなると考えている。
昨今、IT投資の平準化やシステムのTCO削減のニーズが強まり、クラウドサービスに対する関心が高まっている。世界のメガキャリアは、ネットワークのIP化、ブロードバンド化の進展を背景に、多様なサービスを企業から一般家庭まで幅広いユーザに提供する、データセンターを活用した新しいサービス事業を拡大しようとしている。NECは、キャリアクラウドサービスに関しては、既にテレフォニカ(スペイン、アルゼンチン)の他、CIS(ベラルーシ)、タイなどにて、テレフォニカグループ以外の通信事業者にも提供を開始している。既に、その他ヨーロッパ、中南米、インド他APAC地域、中国、韓国でも商談が進んでいる。NECは、当社の長年にわたる国内外の通信事業者向けシステム納入実績と、データセンタ・サービスプラットフォーム構築・サービス提供ノウハウなどをあわせたITとNWの融合技術により、今後、世界各地の通信事業者向けクラウドビジネスをグローバルに展開していく。