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China

中国安徽省でNECの指紋自動照合システムが犯罪捜査に貢献

時間:2012-06-01

NECが中国安徽省公安庁に納入した指紋自動照合システム(AFIS: Automated fingerprint identification systems)が、同国の犯罪捜査支援に大きな成果を挙げている。

昨年3月大規模システム稼動開始後、遺留指紋照会で例年比の10倍以上に相当する容疑者の候補を検出(ヒット)している。

NECが安徽省に納めたAFISシステムは端末数2300台、1100万件の指紋(逮捕された犯罪者や犯行現場から採取された指紋)がデータベースとして登録されている。これは中国国内で最大規模である。1回の指紋照合に要する時間は平均で30秒程度。高速かつ高精度な照会を誇る。最大の特徴は拡張性にあり、データベースサイズを最大5000万件まで増やすことが可能。これにより、殺人事件などの重要案件に限らず、全国規模の犯罪捜査にも応用できる。

今年3月に公表された、中国公安が毎年開催するコンテスト(案件が発生した省で未解決となっている遺留指紋を他の省に配布し、ヒットさせ、その照合件数を競う)では、安徽省公安庁が他に大差をつけての1位だった。ヒット件数は例年1位の約1.5倍に達した。また殺人事件のヒット数でも他省を圧倒し、安定した性能と高い精度を実証した。

NECのAFISは警察のみならず、国民IDや入国管理局での本人確認などにも利用されている。世界30ヶ国以上に導入され、高い評価を得ている。

NECは今後、中国において大規模AFISの導入を検討している他省の公安庁にも積極的に提案していく。