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China

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JAXAの第一期水循環変動観測衛星「しずく」の打上げについて~NECが主契約者としてシステム取りまとめ・製造・試験等を担当~

時間:2012-06-18

本日、宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)種子島宇宙センターから打ち上げられた第一期水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W1)が、打ち上げ後の軌道上において太陽電池パドルおよび大型回転アンテナ(高性能マイクロ波放射計:AMSR-2、注1)を予定通り展開することに成功しました。

NECは、「しずく」について、JAXAの指導のもと主契約者(プライムコントラクター)としてのシステム取りまとめ、製造、試験を担当しました。また、衛星の中核である衛星バスシステム(注2)に加え、地上システム(取得データの処理装置を含むミッション運用系システム、衛星管制システム)の開発、打ち上げ準備、打ち上げ後の初期機能確認などの運用支援も担当しています。

NECは引き続き、今後3ヶ月にわたり初期機能確認に取り組むとともに、観測データの提供に向けて支援して参ります。

「しずく」は、宇宙から地球の環境変動を長期間にわたってグローバルに観測する地球環境変動観測ミッション(GCOM、注3)を構成する人工衛星の1号機です。GCOMは、地球の水循環と気候変動を観測するいわば宇宙から地球を健康診断する役割を持っています。GCOMには、水循環変動観測衛星(GCOM-W)と気候変動観測衛星(GCOM-C)という2つのシリーズがあり、「しずく」は水循環変動観測衛星です。

「しずく」は、搭載した大型回転アンテナを用いた高性能マイクロ波放射計にて、地球規模での降水量、水蒸気、海洋上の風速や水温などを観測し、気候変動の研究や気象予測などへの利用を通じて、その有効性を実証する目的を有します。

NECは、日本の宇宙開発とともに培ってきた最先端の宇宙技術を基盤として、人と地球にやさしい情報社会の実現を目指します。

なお、「しずく」の概要は別紙をご参照ください。


以上

(注1)高性能マイクロ波放射計:AMSR2(Advanced Microwave Scanning Radiometer)
地表や海面、大気などから自然に放射されるマイクロ波と呼ばれる電磁波を観測するセンサ。
(注2)衛星バスシステム
通信機器や太陽電池など、人工衛星の基本的な機能を提供しているシステム。テレメトリ・コマンド系、姿勢軌道制御系、電源系、太陽電池パドル系、構体系、熱制御系の機器を含む。
(注3)GCOM:Global Change Observation Mission