~食品や自動車の詳細情報を表示~
NECは、スマートフォンなどのモバイル端末のカメラで撮影した画像を活用し、食品・自動車・印刷物など様々な物体を高精度に認識し、端末の画面上に詳細情報を表示する画像認識サービスを、6月1日より発売します。
昨今、スマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、内蔵カメラを活用した画像認識サービスが提供され始めています。しかし、高速・高精度な認識システムの構築が困難、処理エンジン・データベースの更新をはじめとした保守管理が煩雑などの課題があります。そのため、これらを解決し、スマートフォンなどの機器を用いた新しい画像認識サービスが求められています。
新サービスは、NECが独自に開発した世界一の認識精度をもつ画像認識エンジンを利用し、スマートフォンなどの端末で撮影した画像と、クラウド上や端末内に登録した画像データを照合することで、画面上に物体の名称や詳細情報を表示するものです。
本サービスはクラウドで提供するため事業者は、既存のサービスに画像認識を組み込んだアプリを容易に提供できるようになります。
アプリの利用者は、例えばヘルスケアの用途として利用する場合、食品を撮影すると、食品の名称、原材料、レシピなどの付加情報が画面上に表示され、健康管理に活用できます。自動車購入に利用する場合、自動車を撮影すると、車種、価格、在庫などの情報を入手できます。
本サービスの特長は、以下のとおりです。
1.高速・高精度な画像認識システムNECが従来から培ってきた画像認識技術(注)を利用し、高速・高精度な画像認識システムを提供。また、独自の技術により画像データの圧縮、計算量の削減を行い、スマートフォンなどの限られた計算リソースでも、実用的な動作速度を実現。
2.システムをクラウドで提供し、サービスを容易にスタート可能画像処理エンジン、データベース更新などサービスに必要なシステムをクラウドで提供。これにより、サービス事業者が一連のシステムを開発することなく、容易にサービスを開始可能。
NECでは従来より、指紋認証・顔認識技術の開発と製品展開を行っており、空港の出入国管理ゲートや企業の入退出管理などセキュリティや個人認証などの特定領域で活用されています。
このたびの新サービスは、これまでの画像認識技術の実績を活かし、食品や自動車など幅広い対象物を高精度に認識することで、画像認識を従来の特定領域だけでなく新たな領域に活用し、お客様の利便性向上に貢献します。
NECは本サービスを、モバイル通信事業や、製造業、流通業、農業、観光業などを中心に拡販してまいります。
NECは今後も、大量の画像データをはじめとしたビッグデータから、新たな価値を創造する技術の開発を進め、付加価値の高いサービスを提供してまいります。