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2013-7-9
NECは、独立行政法人防災科学技術研究所(以下 防災科研、理事長 岡田義光)が整備を進めている「日本海溝海底地震津波観測網」の観測システム設置作業として、海底ケーブルの敷設を開始しました。
日本海溝海底地震津波観測網は、防災科研が整備を進めている大規模な海底地震・津波観測ネットワークであり、房総沖から十勝・釧路沖にわたる広範囲な海域と、日本海溝軸の外側海域での地震や津波の観測を可能にするものです。完成時には、5,000キロメートルを越える海底ケーブルと150台を越える海底観測装置を中心に構成される予定です。各観測装置からのデータは、光海底ケーブルによってリアルタイムで陸上の受信局に伝送されます。
整備計画では、観測装置と海底ケーブル及び陸揚げ局(地上局)からなるシステムを、太平洋岸沖の5つの海域(房総沖・三陸沖・茨城沖・宮城沖・十勝沖)と日本海溝の海溝軸外側に順次整備する予定です。
NECは防災科研から、観測網全体におけるケーブル敷設のための構造探査・海洋調査とケーブルルートの設計を受注しています。また、5海域分の3,000キロメートルを超える光海底ケーブル、および房総沖・三陸沖・茨城沖・宮城沖の4海域分の100台を超える観測装置(地震計、津波計)の開発・試験・製作も受注しています。
今回、観測網の敷設開始にあたり、さらに房総沖の1海域分について、光海底ケーブルの敷設と観測装置の設置を受注し、7月9日に、千葉県南房総市で光海底ケーブルの陸揚げ作業を開始しました。
NECは、海底ケーブル事業で実績のある光通信技術、長距離における電源供給技術、データ伝送・処理技術を活用することにより、日本海溝海底地震津波観測網に求められる技術仕様への対応を実現いたします。
NECは、日本で初めて1979年に東海沖のケーブル式常時海底地震観測システムを供給した事に始まり、これまでに国内9件、海外1件の海底地震・津波観測システムの供給を行なっています。また、これまで納入したシステムは、現在まで安定稼動を続け、貴重なデータを地上の観測センターに届けています。
■本件の概要
http://jpn.nec.com/press/201307/images/0902-01-01.pdf
以上
<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
NEC 海洋システム事業部
電話:+81-3-3456-5916
<本件に関する報道関係からのお問い合わせ先>
NEC コーポレートコミュニケーション部 大戸
電話:+81-3-3798-6511
E-Mail:k-ooto@bc.jp.nec.com
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