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NECプラットフォームズ、エッジAIを用いて自動で排泄検知・通知する介護施設向けシステムを販売 ~排泄の自立を支援し、トイレ見守り業務の効率化と精神的負担を軽減~
2022年6月2日
NECプラットフォームズは、介護施設向けにエッジAIやIoT技術を用いて自動で排泄を検知し、職員への通知を実現する「NECサニタリー利用記録システム」を、本日より日本国内向けに販売開始します。
デジタル技術で利用者を見守りながら排泄の自立を促す本仕組みは、介護現場において新しい試みであり、現場での使用感や効果を検証するため社会福祉法人ウェルフェア仙台の特別養護老人ホーム大年寺山ジェロントピアに本年1月より先行導入しています。導入した施設では、職員のアンケート結果などから職員一人あたり平均月22時間の作業時間と精神的負担の軽減効果を確認しています(注1)。
本システムは、クラウド、AI、セキュリティなど、デジタル技術を活用したデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現に貢献するNECソリューションイノベータ株式会社と共同で開発し、トイレに後付けできる光学センサを用いた「排泄検知ユニット」と、エッジコンピューティングによるAIエンジンでデータを処理する「制御ボックス」から構成されます。排泄データは、便座の下に設置した排泄検知ユニットから収集し、エッジAIで分析した排泄情報を利用者情報と共に担当する施設職員が閲覧できる専用アプリへ通知します。また長時間着座など注意すべき行動も検知・通知することができ、職員のトイレへの付き添いを必要最小限に抑えながら、施設利用者ひとりひとりに寄り添った質の高い介護の維持に貢献します。

排泄検知ユニットのイメージ

制御ボックスのイメージ



施設職員向けに提供するアプリイメージ
背景
少子高齢化の進展に伴い医療と介護の財源や人材不足がより深刻となる中、政府は持続的な介護制度の実現に向けて、現行の介護施設の利用者3人あたり最低1人の職員配置の緩和に関する検討を議論しています(注2)。こうした中、介護施設の運営事業者には、介護の質を維持しながらデジタル技術を活用した業務効率化がより一層求められています。
主な特長
トイレ見守りと記録業務の効率化
NECプラットフォームズは、NECグループの開発・生産を担う会社として培ったものづくりの力を活かし、ヘルスケア領域のDXを支援することで、新たな価値創造とサステナブルな社会の実現に貢献していきます。
(注1)社会福祉法人ウェルフェア仙台の特別養護老人ホーム大年寺山ジェロントピアの介護職員5名にアンケート調査した結果を基に精査。
(注2)規制改革推進会議、第2回「医療・介護・感染症対策ワーキング・グループ」議事概要より。
https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kisei/meeting/wg/2201_03medical/220207/medical02_minutes.pdf